クラフトビールとは、小規模ブルワリーで質の良い材料を使い、少量生産でこだわって作られたビールのことです。そしてビールは大きくラガーとエールの2つの種類に分けられます。私たち日本人が「とりあえずビール!」と言っているそれらはラガービールです。日本で流通している99%はラガービールであり、残り1%がクラフトビールと言えばのエールです。
全世界には160種類以上のビアスタイルが存在するとか。ここでは当店が取り扱う主要スタイルをご紹介します。まだクラフトビールを飲んだことがない方はぜひHazy IPAをお試しください。
IPA
インディアペールエールの略。イギリスから植民地であるインドへ運ぶ際、防腐効果の高いホップをたくさん入れ、さらにアルコール度数を上げ、ビールが傷まないようにしたとか。柑橘系のアロマホップをふんだんに使い、アロマやフレーバーが印象的になり、苦味もしっかりしたものが多いです。
Hazy IPA / New England IPA
Hazy=濁り。発祥はアメリカバーモント州のThe AlchemistのIPA「HEADY TOPPER」で、ニューイングランド地方の醸造所が次々に濁ったIPAを手がけることになり、Hazy IPAやNew England IPAと呼ばれるようになりました。Hazy IPAの特徴は、クリーミーでフルーティー。日本には2017年に伝わり、当店でもかなりの種類をセレクトしているイチオシのスタイル。
Pale Ale / Ale
Pale=淡い。エールよりも淡いのでPale Aleと呼ばれています。強烈な苦味とフルーティーさが感じられる味わいです。モルトのコクを感じられるイギリス生まれの「English Pale Ale」とホップの香りがふんだんに感じられるアメリカ生まれの「American Pale Ale」などがあります。
Sour
Sour=すっぱい。発乳酸菌などのアルコール発酵により酸をつくる菌を利用して造られる酸っぱいビール。甘酸っぱい果実との相性が良く、フルーツを加えたフルーツサワーも最新のスタイルです。他のビールと明らかに違う爽やかな味わいのものが多いので、ビールが苦手な人や新しい刺激がほしいビールラバーにもオススメです。
Stout / Porter
18世紀ロンドンで生まれた黒ビール。荷運び人(ポーター)の間で人気になったことからPorterとなりました。ローストされた麦芽が香ばしく、濃厚でしっかりとした味わいです。
Stout=強い。アルコール度数が高いPorterはStout Porterと呼ばれる。税金がかかる麦芽を大麦に変えてローストして作ったので、濃くて苦味のあるスタイルが誕生。
Saison / Farm House Ale
夏の農作業の合間に喉を潤すために誕生したスタイル。フルーティーでほんのり酸味があるのが特徴です。酔っ払って農作業ができなくならないようにアルコール度数も低めなものが多いです。
Pilsner / Lager
ラガーの中で最も有名なスタイルはPilsner。スーパードライや一番搾りなどの有名な国産ビールはPilsnerです。すっきりした味わいと苦味が特徴で世界中で飲まれているスタイルです。