新作となる「OLYMPUS 275」では、持ち味である極上の履き心地はそのままに、最新の素材を随所に採用。これまで以上に過酷な環境にも臆することなく挑める、揺るぎない信頼性を備えた一足として誕生しました。オリンパスになぜ「275」という数字がつけられたのか。その答えは、ALTRA創業の原点まで遡ります。創業者であるゴールデンとブライアンは、当時、ゴールデンの父が営むランニングショップで働いていました。そこで数多くのランナーが故障を抱えている事実を目の当たりにし、その原因はシューズの構造にあるのではないかと考え始めます。特に、踵とつま先の高低差(ドロップ)が不自然なフォームを生んでいると確信し、自宅のオーブンでシューズを温め、ミッドソールを溶かしてゼロドロップへと改造するという、前代未聞の試みに乗り出します。その時、ミッドソールが理想的な柔らかさに達し、改造を可能にした温度こそが、華氏275度でした。
当時、市場にはまだゼロドロップという概念は存在せず、またそれは明確なニーズとして現れていたわけでもありませんでした。しかし、彼らは自らの信念を貫き、ランナーの怪我を減らすため、常識を覆す革新的な一足を生み出したのです。
「OLYMPUS 275」という名は、単なるナンバリングではありません。それは市場の流行を追うのではなく、自らが信じる革新を追求するという、ALTRAのブランド哲学そのものを体現する証なのです。アッパーには、強靭なケブラー繊維と高強度ポリアミドを組み合わせたMatryx素材を採用。それをワンピース構造(一体生地)で立体的に織り上げることで、弱点となりうる縫い目を最小限に抑え、高いフィット感と過酷なトレイルに耐えうる卓越した耐久性を実現しています。また、メッシュ状の組織は通気性、速乾性にも優れ、足の自然な動きに追従する柔軟性も持ち合わせています。OLYMPUSのDNAとも言える33mmの豊かなクッションと、あらゆる路面を掴むVibram Megagripアウトソール。
その絶対的な安心感を基盤としつつ、本作はMatryxアッパーの採用と無駄のない設計によって、スクリースリーブという新たなパーツを加えながら、通常モデルを凌ぐ軽量化を実現しました。
2011年設立K.ゴールデンハーパーが立ち上げたシューズブランドです。
ゼロドロップと言われるヒール部分とつま先部分の地面からの距離が同じという独自の構造が特徴です。自然な走り、ナチュラルランニングというゼロドロップのコンセプトに多くの人が共感し、あっという間に人気ブランドに成長しました。